検索結果詳細


 『日本橋』 青空文庫

「いいえ、私はただ通りかかったばかりなんです。でもまあ遁げてくれて可かったけれど、抵って来たらどうしようかと思ったよ。……可哀相に、綺麗な植木の花が。」
 清葉は桜草の泥鉢を、一鉢起して持ちながら、
「手伝って、そして、よく見て上げて下さいな。遅うござんすから、私は失礼ですが。」

 1061/2195 1062/2195 1063/2195


  [Index]