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『活人形』
鏡花とアンティークと古書の小径
前には八蔵驚破《すは》といはばと、手ぐすね引きて待懸けたり。後《うしろ》には銀平が手も無く得右衛門に一杯くはして、奪ひ行かむと謀りたり。纔かに虎口を遁れ来て、仁者の懐《ふところ》に潜みながら、毒蛇の尾にて巻かれたる、下枝が不運憐むべし。
十二 無理強迫《むりじひ》
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