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 『五大力』 従吾所好

水面に映す、其の俤は尊かつた。
「あゝ、しい、綺麗な顔が、あら、あら流れて、それ、此処に、あれ、」
 と、霞は清しく声を立てると、はつと船を出て、熟と見て、面を合はせ、する/\と摺寄つて、仰いで若旦那の膝に縋つた。

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