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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「じゃあ燭《あかり》で見る所為だろうか、」
 「そして、はあ、何なみなみとあるもんだ。」
 「否《いいえ》、縁切《ふちきり》こぼれるようだよ。ああ、葉越さんは綺麗好きだと見える。真白な手拭が、」

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