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『日本橋』
青空文庫
「でも、何だ、お前さんとは、今しがた逢ったばかりじゃないか。」
「ですから、今度っから、楠の正成で、梅ヶ枝をお呼びなさいよ、……その手
水
鉢へ、私なら三百円入れてやりたい、とこっちでも思うばかりだから、先方さまでも、お孝がこんな家へ来るもんか、とは言わないわね。……貴方お盃を下さいな、……チョッ口惜いねえ、清葉さんは。……」
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