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 『薬草取』 青空文庫

 それにその名医というのが、五十恰好《かっこう》で、天窓《あたま》の兀《は》げたくせに髪の黒い、色のい、ぞろりとした優形《やさがた》な親仁《おやじ》で、脈を取るにも、蛇《じゃ》の目《め》の傘《かさ》を差すにも、小指を反《そら》して、三本の指で、横笛を吹くか、女郎《じょろう》が煙管《きせる》を持つような手付《てつき》をする、好かない奴。

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