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『逢ふ夜』
従吾所好
通ふ千鳥の辻占は、行くのも、来るのも恋路である。
カタリと留まると、すつと痩せぎすな肩を出して、ほのかに
白
う差覗いた顔は、婀娜に細つて、且つあはれに窶れて居る。
「可いのよ。」
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