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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

時に小机に向いたり。双紙を開き、筆を取りて、客の物語る所をかき取らんとしたるなるが、学円と双方、ふと顔を合せて、何とかしけん、燈火《ともしび》をふっと消す。
百合 どんなお話、もし、貴客《あなた》。
学円 ……時にここで話すのを、貴女のほかに聞く人がありますかね。

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