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『日本橋』
青空文庫
葛木は話したのである。
「姉の優しい眉が凜となって、顔の色が蝋のように、
人形
と並んで蒼みを帯びた。余りの事に、気が違ったんじゃないかと思った。
顔の色が分ったら祖母さんは姉を外へ出さなかったろうと思うね。――兄弟が揃った処、お祖母さんも、この方がお気に入るに違いない、父上、母上の供養の為に、活ものだから大川へ放して来ようよ……
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