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 『雛がたり』 青空文庫

 かかる折から、柳、桜、緋桃の小路を、麗かな日に徐《そっ》と通る、と霞を彩る日光《ひざし》の裡に、何処ともなく雛の影、人形の影が〓〓《さまよ》う、……
 朧夜《おぼろよ》には裳《も》の《くれない》、袖の萌黄が、色に出て遊ぶであろう。
 ――もうお雛様がお急ぎ。

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