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『日本橋』
青空文庫
事実元禄義士扱い。で、言葉も時代に、鄭重に、生真面目な応対。小児等は気を取られて、この味噌摺坊主に、笑うことも忘れて浮りでいる。
「ええ、さて各自には、すでに御本望をお遂げなされたのでありまするか。それとも、また今夜にも吉良邸へお討入りに相成りますかな。」
小児等は同じように顔を合せて、猿眼に、猫の目、上り目、下り目、団栗目、いろいろなのがぱちくるのみ。
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