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 『日本橋』 青空文庫

「話が前後になったんだがね、……夢を見たのは、姉がもう行方知れずになってからです。」
「行方知れず?……」と手を支く音。
「私がとにかく、今の学校を卒業すると、妹には代々の位牌を、私にはその一組の雛と、人形を記念に残して観音様の巡礼に、身は亡きものと思っておくれ、――妹に――達者でおくらし、――私に、晋さん御機嫌よう――

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