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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「毒味までしたれば、と少年は、ぐと飲み飲み、無理に勧める。さまでは、とうけて恐る恐る干すと、ややあって、客僧、御身は苦悶し、煩乱し、七転八倒して黒き血のかたまりを吐くじゃ。」
 客僧は色真蒼である。
 「驚いて少年が介抱する。が、もう叶わぬ、臨終という時、

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