検索結果詳細


 『日本橋』 青空文庫

「もっとも柳に雪折なし、かえって御心配の無いものでござります。でござりますが。」
 爺さんは天秤を潜るがごとく、腰を極めて、一息寄る。
「そのお弱い貴女が、また……何で、今時分、こんな処に夜風は毒の、橋は冷えます。私なんぞ出過ぎましたようでござりますが、お案じ申すのでござりますよ。」

 1365/2195 1366/2195 1367/2195


  [Index]