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 『化鳥』 青空文庫

見る時にいつも傍《はた》の人《もの》を誰か知らつかまへて、尻上《しりあが》りの、すました調子《てうし》で、何かものをいつて居なかつたことは殆《ほと》んど無い、それに人から聞いて居たことは曾《かつ》てないので、いつでも自分で聞かせて居る、が、聞くものがなければ独で、むゝ、ふむ、といつたやうな、承知《しようち》したやうなことを独言《ひとりごと》のやうでなく、聞かせるやうにいつてる人で、様《おつかさん》も御存《ごぞん》じで、彼《あれ》は博士《はかせ》ぶりといふのであるとおつしやつた。

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