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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
厭わぬけれど……明さんがそうすると、私たちと同一《おなじ》ような身の上になりますもの……
それももう、この頃のお心では、明さんは本望らしい――本望らしい、」
とさも懸想したらしく胸を抱いたが、鼻筋白く打背《うちそむ》いて、
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