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 『五大力』 従吾所好

「此からの娑婆でございます、……あの、通り、一時〈ひときり〉途絶えましたのが、それ冴返つて参りました。」
 と不動堂の方へ目を遣る、と広袖(ねんねこ)の袖で横撫一つ。
 爰〈こゝ〉に。聞ゆる鈴の音……橋も川も飛ぶかと思ふ、虚空に響いて、

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