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 『木の子説法』 青空文庫

 と政治狂が、柱へ、うんと搦《から》んで、尻を立てた。
(ぼくは、はや、この方が楽で、もう遣っとるが。)
 と、水浸しの丸太のような、脚気の足を、襖《ふすま》の破《や》れ桟に、ぶくぶくと掛けている。

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