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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「はっ、」
 というと、奇異なのは、宵に宰八が一杯――汲んで来て――縁の端近に置いた手桶が、ひょい、と倒斛斗《さかとんぼ》に引くりかえると、ざぶりとを溢《こぼ》しながら、アノ手でつかつかと歩行《ある》き出した。

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