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『五大力』
従吾所好
一番すつぽかしを食はして遣らう。人生到る所青山で、深川何処にでも出格子あり、時雨には廂を借るに限るんだ、と行合はせた角が米屋の、其の暖簾を潜るやうにして、ふいと路地裏へ入つたもんです。
馬鹿だね。
蛇目を一本、腕相撲と云ふ袖で包〈かゝ〉へて、番傘を向う下りに、件のお三どんは、かた/\と通つて行く、……つい目の前だ、けれども、最う暗いもの。
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