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 『縁結び』 青空文庫

 その養子というのは、日にやけた色の赤黒い、巌乗《がんじょう》づくりの小造《こづくり》な男だっけ。何だか目の光る、ちときょときょとする、性急《せっかち》な人さ。
 性急《せっかち》なことをよく覚えている訳は、桃《もも》を上げるから一所においで。姉さんが、そう云った、坊《ぼう》を連れて行けというからと、私を誘ってくれたんだ。

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