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 『化鳥』 青空文庫

一通《ひとゝほり》の声ではない、さつきから口が利けないで、あのふくれた腹に一杯《いつぱい》固くなるほど詰め込み/\して置いた声を、紙鉄砲《かみでつぱう》ぶつやうにはぢきだしたものらしい。
で、い鼻をうつむけて、額越《ひたひごし》に睨《にら》みつけた。
「何か」と今度《こんど》は応揚《おうやう》である。

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