検索結果詳細


 『日本橋』 青空文庫

 お聞き、前刻、国手が来なさりがけに、露地口を入ろうとして、ふっと、そら、そこの松家さんの羽目板を見なさるとね、この紙が、ちょうど、入口の取着きの処に貼りつけて有ったとさ。
 巻煙草を買うのだっけ、とその拍子に気が付いて、表の小さんの許へ行ったんだそうだけれど、もう寝ていたんだって。
 今夜は、来ようが遅かったわねえ。」

 1694/2195 1695/2195 1696/2195


  [Index]