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『日本橋』
青空文庫
五十四
「国手はね、それから仲通まで買いに行ったんだとさ。……そしてねえ、一本|喫かしながら入って来ると、見たばかりで、もう忘れていたくらいだったのが、またふっと気が付いて、ああ、ここに有ったっけと、お思いの、それがお前、前の処には無くってさ。同じ羽目板だけれども、足数七八つ、二間ばかり奥へ入った処に、仇白くなって字が見える、………紙が歩行いた勘定だわねえ。」
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