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『海神別荘』
華・成田屋
公子 いや、そんなのではない。(博士がおきたる書を披きつつ)、女のくにの東海道、道中の唄だ。何とか云うのだった。この書はいくらか覚えがないと、文字が見えないのだそうだ。(呟く)姉上は貴重な、しかし、少しあてっこすりの書をお拵えになったよ。ああ、何とか云った、東海道の。
侍女五 五十三次ので
ござ
いましょう、私が少し存じております。
公子 歌うてみないか。
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