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 『化鳥』 青空文庫

といひすてにして沈《しづ》んで来る帽子《ばうし》をゆりあげて行かうとする。
「あなた。」とおつかさんが屹《きつ》とした声でおつしやつて、お膝の上の糸屑《いとくづ》を細《ほそ》い、《しろ》い、指《ゆび》のさきで二《ふた》ツ三ツはじき落して、すつと出て窓の処へお立ちなすつた。

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