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 『活人形』 鏡花とアンティークと古書の小径

 夜は正に三更万藾死して、天地は悪魔の独有たり。
  (次三郎とは本間のこと、第一回より三回の間に出でて毒を飲みたる病人なり。鎌倉より東京のことなれば、敏き看官《みるひと》の眼も届くまじとて書添へ置く。)


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