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 『日本橋』 青空文庫

「国手、お前んはまた毎晩のように、蛇が蟠を巻いておる上で、お孝といちゃついてござる勘定だ。
 が、俺の方は、おっけ晴れて、許して縁の下へ入れて置いて貰う方が、隠忍んで隣の空屋に潜るよりかも希望ですだ。」
 襟の辺を引掻くと、爪を銜える子供のように、含羞む体に、ニヤリとした、が、そのまま、何を噛むか、むしゃむしゃと口舐ずる。

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