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 『木の子説法』 青空文庫

 茸は立衆《たてしゅう》、いずれも、見徳、嘯吹《うそのふき》、上髭《うわひげ》、思い思いの面を被《かぶ》り、括袴《くくりばかま》、脚絆《きゃはん》、腰帯、衣《みずぎぬ》に包まれ、揃って、笠を被る。塗笠、檜笠《ひのきがさ》、竹子笠、菅《すげ》の笠。松茸、椎茸、とび茸、おぼろ編笠、名の知れぬ、菌《きのこ》ども。笠の形を、見物は、心のままに擬《なぞ》らえ候え。

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