検索結果詳細
『日本橋』
青空文庫
耳にも入れいで、(汚らわしい、こんな物を。)お前ん、お孝が蒲団を取って向うへ刎ねると、その時ですわい。かねて国手の事を俺|嗅ぎつけて知っとったで、お孝を威しつけてくりょうとな、前の夜さり、懐中に秘いておったですれども、
顔
を見ると、だらけて、はや、腑が抜けて、そのまんま、蒲団の下へ突込んで置いた、白鞘の短刀が転がって出たですが。
1836/2195
1837/2195
1838/2195
[Index]