検索結果詳細


 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 と丁寧に名のりを上げて、
 「これが私《わし》ども、お主筋に当りましての。そのお邸の御用で、東海道の藤沢まで、買物に行ったのでござりました。
 一月に一度ぐらいは、種々《いろいろ》入用のものを、塩やら醤油やら、小さなものは洋燈《ランプ》の心まで、一車ずつ調《ととの》えさっしゃります。

 183/1510 184/1510 185/1510


  [Index]