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『海神別荘』
華・成田屋
公子 ああ、まだるっこい。賽を二つ一所に振ろうか。(手にしながら姿見に見入る。侍女等、等(ひとし)く其方を凝視す。)
侍女五 きゃっ。(叫ぶ。隙なし。その姿、窓の外へ裳を引いて颯と消ゆ)ああれえ。
侍女等、口々に、あれ、あれ、鮫が、鮫が、入道鮫が、と立乱れ騒ぎ狂う。
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