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 『湯島の境内』 青空文庫

お蔦 (猶予《ためら》いつつ)手を曳《ひ》いて。
〓いえど此方《こなた》は鳥の浮寝の床の離れ、よしあし原をたちかぬれば、
この間に早瀬手を取る、お蔦振返る早瀬もともに、ふりかえり伏拝む。

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