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『歌行燈』
従吾所好
と奥歯のあたりを膨らまして微笑みながら、両手を懐に、胸を拡く、襖の上なる額を読む。題して曰く、臨風榜可小楼。
「……とある、如何様な。」
「床に活けたは、白の小菊ぢや、一束にして掴みざし、喝采〈おゝ〉。」と讃める。
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