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 『化鳥』 青空文庫

「いゝえ、さうしてあけて置かないと、お客様が通つても橋銭を置いて行つてくれません。づるいからね、引籠つて誰も見て居ないと、そゝくさ通抜けてしまひますもの。」
私は其時分は何にも知らないで居たけれども、様《おつかさん》と二人ぐらしは、この橋銭で立つて行つたので、一人前幾于宛《いくらかづゝ》取つて渡しました。

 19/ 20/


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