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『春昼後刻』
泉鏡花を読む
「此の春の日の日中の心持を申しますのは、夢をお話しするやうで、何んとも口へ出しては言へませんのね。何うでせう、此のしんとして寂しいことは。矢張、夢に賑かな処を見るやうではござんすまいか。二歳か三歳ぐらゐの時に、乳母の背中から見ました、祭礼の町のやうにも思はれます。
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