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『高野聖』
泉鏡花を読む
婦人は言下に打解けて、
(さあ/\汚う
ござ
いますが早く此方へ、お寛ぎなさいまし、然うしてお洗足を上げませうかえ。)
(いえ、其には及びませぬ、雑巾をお貸し下さいまし。あゝ、それからもし其のお雑巾次手にづツぷりお絞んなすつて下さると助ります、途中で大変な目に逢ひましたので体を打棄りたいほど気味が悪うございますので、一ツ背中を拭かうと存じますが、恐入ますな。)
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