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 『日本橋』 青空文庫

 襦袢はわざと、膚馴れたけれど、同一その段鹿子を、別に一組、縞物だったが対に揃えて、それは小女が定紋の藤の葉の風呂敷で届けて来た。
 箱屋が来て、薄べりに、裏|香う、衣紋を揃えて、長襦袢で立った、お千世のうしろへ、と構えた時が、摺半鐘で。
「木の臭がしますぜ、近い。」

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