検索結果詳細
『木の子説法』
青空文庫
静寂、深山に似たる時、這う子が火のつくように、山伏の裙《すそ》を取って泣出した。
トウン――と、足拍子を踏むと、膝を敷き、落した肩を左から片膚《かたはだ》脱いだ、淡
紅
の薄い肌襦袢《はだじゅばん》に膚が透く。眉をひらき、瞳を澄まして、向直って、
211/231
212/231
213/231
[Index]