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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「はい、両手を下げて、白いその両方の掌を合わせて、がっくりとなった嘉吉の首を、四、五本目の輻《やぼね》の辺《あたり》で、上へ支《ささ》げて持たっせえた。おもみが掛ったか、姿を絞って、肩が細《ほっそ》りしましたげなよ。」

      九

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