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 『化鳥』 青空文庫

五日ばかり学校から帰つちやあ其足《そのあし》で鳥屋の店へ行つてじつと立つて奥《おく》の方の暗い棚《たな》ん中で、コト/\と音をさして居る其鳥まで見覚《みおぼ》えたけれど、翼《はね》の生へた姉さんは居ないのでぼんやりして、ぼツとして、ほんとうに少し馬鹿になつたやうな気がしい/\、日が暮れると帰り帰りした。で、とても鳥屋には居ないものとあきらめたが、何うしても見たくツてならないので、また様《おつかさん》にねだつて聞いた。何処に居るの、翼《はね》の生へたうつくしい人は何処に居るのツて。何とおいひでも肯分《きゝわ》けないものだから様《おつかさん》が、

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