検索結果詳細
wx
『化鳥』
青空文庫
蛙《かはづ》が一斉《いつせい》に鳴きはじめる。森《もり》が暗くなつて、山が見えなくなつた。
宵月《よいづき》の頃《ころ》だつたのに曇《くもつ》てたので、星《ほし》も見えないで、陰々《いんいん》として一面《いちめん》にものゝ色が灰のやうにうるんであつた、蛙《かはづ》がしきりになく。
230/
231/
[Index]