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『薬草取』
青空文庫
「花は全くあったんですが、何時《いつ》もそうやって美女ヶ原へお出《いで》の事だから、御存じはないでしょうか。」
「参りましたら、その姉《ねえ》さんがなすったように、一所《いっしょ》にお探し申しましょう。」
「それでも私は月の出るのを待ちますつもり。その花籠《はなかご》にさえ一杯になったら、貴女《あなた》は日一杯に帰るでしょう。」
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