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『古狢』
青空文庫
――小鳥は比羅《びら》のようなものに包んでくれた。比羅は裂いて汽車の窓から――小鳥は――包み直して宿へ着いてから裏の川へ流した。が、眼張魚《めばる》は、蟇《ひきがえる》だと諺《ことわざ》に言うから、血の頬
白
は、〓《うぐい》になろうよ。――その男のだね、名刺に、用のありそうな人物が、何となく、立っていたんじゃないかとも思ったよ。」
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