検索結果詳細


 『婦系図』 青空文庫

 と莞爾した、その唇の紅を染めたように、酸漿を指に取って、衣紋を軽《かろ》く拊《う》ちながら、
「憎らしい、お源や…………」
 来て御覧、と呼ぼうとして、声が出たのを、圧えて酸漿をまた吸った。

 23/3954 24/3954 25/3954


  [Index]