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 『化鳥』 青空文庫

蛙《かはづ》の声がます/\高くなる、これはまた仰山《ぎやうさん》な、何百《なんびやく》、何うして幾千《いくせん》と居て鳴いてるので、幾千《いくせん》の蛙《かはづ》が一ツ一ツ眼があつて、口があつて、足があつて、身躰《からだ》があつて、ン中に居て、そして声を出すのだ。一ツ一ツトわなゝいた。寒くなつた。風が少し出て樹がゆつさり動いた。

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