検索結果詳細
wx
『化鳥』
青空文庫
蛙《かはづ》の声がます/\高くなる、これはまた仰山《ぎやうさん》な、何百《なんびやく》、何うして幾千《いくせん》と居て鳴いてるので、幾千《いくせん》の蛙《かはづ》が一ツ一ツ眼があつて、口があつて、足があつて、身躰《からだ》があつて、
水
ン中に居て、そして声を出すのだ。一ツ一ツトわなゝいた。寒くなつた。風が少し出て樹がゆつさり動いた。
239/
240/
[Index]