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 『化鳥』 青空文庫

「母様《おつかさん》!」といつて離れまいと思つて、しつかり、しつかり、しつかり襟《えり》ん処《とこ》へかぢりついて仰向《あふむ》いてお顔を見た時、フツト気が着いた。
何うもさうらしい、翼《はね》の生へたうつくしい人は何うも様《おつかさん》であるらしい。もう鳥屋には、行くまい、わけてもこの恐い処へと、其後《そののち》ふつゝり。

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