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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
「お目こぼしでござります、」
と姥は謹んだ、
顔
色《かおつき》をして、
「爺《じじい》どのはお庇と何事もござりませんで、今日も鶴谷様の野良へ手伝いに参っております。」
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