検索結果詳細
『縁結び』
青空文庫
「はははは、私《わし》ぐらいの年の婆《ばあ》さまじゃ、お目出たい事いの。位牌になって嫁入《よめい》りにござらっしゃる、南無妙。戸は閉めてきたがの、開けさっしゃりませ、掛金《かけがね》も何にもない、南無妙、」
と二人を見て、
「ははあ、傘《かさ》なしじゃの、いや生憎《あいにく》の雨、これを進ぜましょ。持ってござらっしゃい。」
268/405
269/405
270/405
[Index]