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『国貞えがく』
青空文庫
で、この平さんが、古本屋の店へ居直って、そして買戻してくれた錦絵である。
が、その後、折を見て、父が在世の頃も、その話が出たし、織次も後に
東京
から音信《たより》をして、引取ろう、引取ろうと懸合うけれども、ちるの、びるので纏まらず、追っかけて追詰《せりつ》めれば、片音信《かただより》になって埒が明かぬ。
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